人生をひもとく 日本の古典 からだ
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第一巻 からだ
誰もがまずは自分自身の身体をともなって,この世に誕生します.病いや老いの心配,心身のバランス,食べる楽しみなど,からだをめぐる多彩ないとなみを考えます. 紹介
誰もがまずは自分自身の身体をともなって、この世に誕生します。生きている限り、自分のからだとつき合っていかなくてはなりません。平安貴族のダイエット、咳をいたわる世阿弥、ふぐを食べる芭蕉…。病いや老いの心配、心身のバランスの工夫、飲食の楽しみなど、「からだ」をめぐる多彩ないとなみを古典文学のなかに探ります。 目次
1 身体という器(やっぱり顔?-『枕草子』第三十段 私の熱い血汐に触れてごらんなさい-与謝野晶子『みだれ髪』 ほか)
2 体の保たせ方(自分の心配は自分で-『九条右丞相遺誡』
足を伸ばすことから始めよう-良寛の漢詩 ほか)
3 衰え行く身体(老いを見つめる-『万葉集』巻五・山上憶良「沈痾自哀文」 光源氏も老いる-『源氏物語』若菜下巻 ほか)
4 食事の風景(無常と享楽-『万葉集』巻六・九九五・大伴坂上郎女
5 飲酒さまざま(酒は憂いの玉箒-『万葉集』巻三・三四三・大伴旅人
ゆったりと酒を飲む-賀茂真淵『賀茂翁家集』 ほか)